EBNで管理栄養士はどう変わる?学んで得られる力と先輩の事例

管理栄養士として活躍の場を広げている人の共通点は「EBNを学んでいる」ということをご存じですか?
現場での発言力が高まる、研究に関わる仕事につながる、メディアからの取材や大手企業から依頼が舞い込む…。そんなキャリアの変化は、決して特別な人だけのものではありません。EBNを基礎から学ぶことで、誰でも手にできる可能性がある未来です。
この記事では、EBNを学んで得られる力と、実際に知識を活かして新たな仕事を獲得した2人の先輩の事例をご紹介します。
EBNを学ぶことで得られる4つの力

そもそもEBNとは、Evidence Based Nutrition(科学的根拠に基づく栄養学・情報)のこと。たとえば、「この食品が身体に良い」といった情報を見たときに、「どんな研究結果に基づいているのか?」「根拠となっている研究は信頼できるものか?」という視点で考える力が、EBNを実践する土台となります。
EBNを学ぶことで得られる代表的な力(スキル)を下記に4つ挙げてみます。
情報を見極める力
SNSやメディアの情報を前に「本当に信頼できるのか?」を自分で判断できるようになります。経験や感覚に頼らず、科学的根拠(エビデンス)をもとに取捨選択できる力は、管理栄養士としての土台を強くしてくれます。
説得力を持って説明する力
患者さんや利用者さん、クライアントさんに対して「なぜそう言えるのか」を科学的根拠(エビデンス)とともに伝えられるようになります。専門用語をかみ砕いて相手に合わせた言葉で説明できることは、信頼を得る大きなポイントです。
自信と信頼につながる力
自分の意見に「科学的根拠(エビデンス)」という裏づけを添えられるようになると、自然と発言に自信が生まれます。SNSでの情報発信、栄養相談や講座の中でも、迷いなく自分の意見を言えるようになり、周りからの信頼に繋がります。
キャリアを広げる力
EBNは、管理栄養士としての自分に自信をもたらしてくれるだけではなく、新たなキャリアを生み出す可能性を秘めています。
RD(リサーチダイエティシャン)やヘルスケアライターという働き方はご存知ですか?ここ数年、EBNを活かしてPCひとつで好きな時間、好きな場所で取り組める管理栄養士の新たな働き方として注目され始めています。
EBNを活かして活躍する先輩管理栄養士の事例
学びが仕事に直結している事例をご紹介しましょう!
「RD(リサーチダイエティシャン)」ちかさんの場合
EBNの知識を活かして、RD(リサーチダイエティシャン)のプロジェクトで栄養価計算業務に参画するようになったちかさん。EBN、栄養疫学研究に関わる知識を持つ人しか従事できない案件の受注が可能になったことで、高単価なお仕事を獲得できるようになりました。今では、EBNが単なる知識ではなく、キャリアの価値を直接引き上げてくれる武器になっています。

「ヘルスケアライター」りなさんの場合
EBNを学んだことで、ヘルスケアコラムの記事執筆において「科学的根拠に基づいた情報」を正しく伝えられるようになり、難易度の高いコラムの依頼を受けられるようになったりなさん。参考文献を明記した記事を書けることから、大手企業や医療系メディアからの信頼を獲得し、新しい仕事につながっています。

「EBN基礎研修」で今後のキャリアが変わる!?

EBNラボでは、2025年10月から管理栄養士なら誰しも受講していただきたい!「EBN基礎研修」を開講します。
特に、これまで「勉強したいけれど難しい」と感じてきた方にオススメです。
なんと、講師は東京大学名誉教授であり、栄養疫学の第一人者として知られる佐々木敏先生です。「日本人の食事摂取基準」の策定にも委員会の座長として携わって来られた、長年にわたりEBNの重要性を提唱し続けてきた佐々木先生から、直接学べる貴重な機会となっています。
一人で学ぶと難しく感じてしまうEBNの勉強も、わかりやすい講義を受けながら、基礎から体系的に学ぶのが真の理解への近道です。研修では難解な専門用語をかみ砕き、仲間と一緒に学ぶことで挫折せずに進める環境があります。学んだことをすぐに日々の業務や発信に活かせるのも特徴です。そして何より、自分の意見を、自信を持って言えるようになることは、管理栄養士としての誇りを取り戻すことにつながります。
第一歩を踏み出そう!
情報に振り回されず、自分の専門性を自信に変えていく。その一歩を安心して踏み出せるように、基礎から体系的に学べるカリキュラムと、一緒に学ぶ仲間がここにはあります。
今度こそ一緒に学び、管理栄養士としての未来を広げていきましょう。