未経験OKの副業!管理栄養士×RD(リサーチダイエティシャン)を先輩に聞いてみた

「RD(リサーチダイエティシャン)」という言葉を最近耳にするけれど、実際どんな仕事なのかピンとこない…。そんなふうに感じている管理栄養士の方も多いのではないでしょうか。
RDは、研究に関わる現場で食事調査や栄養価計算などを行う専門職です。「研究」と聞くと、自分には難しそう…と感じる人もいるかもしれません。
でも実は、未経験からでも始められて、管理栄養士としての知識や経験をしっかり活かせるお仕事なんです!
今回は、病院勤務を経て、子育てと両立しながらRDとして活躍している上西さんに、RDとの出会いから、実際の仕事内容、そして未経験から一歩を踏み出すヒントまで、お話を伺いました。

管理栄養士としてのキャリアとRDとの出会い
これまでのキャリアについて教えてください。
大学卒業後は病院に就職し、7年間、病棟での栄養指導やNSTなど臨床に関わっていました。給食の調理は外部の業者に委託していたので、患者さんとのやりとりに集中できる環境だったと思います。
RDという働き方に出会うまでに、どんな経験をされていたのでしょうか?
結婚して引っ越すことになり、それを機に正社員は辞めました。その後、パートや個人事業主として業務委託の仕事を受けるようになり、特定保健指導、行政の離乳食教室など、子育てとの両立を意識した働き方にシフトしていきました。
RDという仕事を知ったとき、どんな印象を受けましたか?
最初は「自分にできるのかな?」と思いました。でも、食事記録の栄養価を計算することは、病院での指導経験と通じる部分があって、“これならこれまで培ってきた知識や経験を活かせそう”と感じました。
不安はありませんでしたか?
もちろん、ありました(笑)。でも、RDの仕事はプロジェクト単位でチームを作って進めるのでとても心強く感じています。業務を円滑に進められるようにマニュアルや先輩のフォローなどのサポートも手厚くありがたいです。最初は勇気がいりましたが、“やってみたら意外とできた”という感じです。
RDの仕事内容と1日の流れ
現在のお仕事について、具体的に教えてください。
主に、研究に参加している方の食事記録を見て、摂取している栄養価を計算して提出しています。これは、研究の中で大切な基礎データになるため、なるべく精度の高い解析が求められます。
どのような働き方をされているのでしょうか?
働き方はリモートが中心です。行政の仕事や自身の講座と並行しているので、日中や夜、子どもが寝たあとに作業することもあります。自分の好きな時間や場所で作業ができますが、納期はあるので、スケジュール管理が大事ですね。

RDの苦労と乗り越えたこと
大変なことはありますか?
食品成分表の改訂での変更点や、研究ごとに異なる細かいルールに慣れるのが最初は大変でした。でも作業を通して、知識として積み上がっている実感がありますし、チームで共有しながら進めるので安心感があります。食べたものを丁寧に聞き取って、それを数字にする作業は地道だけれど、研究の土台を支えるやりがいがあります。
RDに向いているのは、どんな人だと思いますか?
料理や食べることが好きな人、観察眼がある人、そして「これはなんでだろう?」と疑問を持てる人ですね。食事内容を細かく見る仕事なので、食への興味や気づきの力が活かされます。それに、リサーチの現場ではルールや新しい知識を柔軟に吸収することが求められるので、素直に学ぶ姿勢もとても大切だと思います。
未経験でもできる?副業RDとしての一歩を踏み出すコツ
RDに興味があるけど不安…。どうすればいい?
私もそうでした。でも、マニュアルもあるし、チームに相談もできます。やってみないとわからないことって多いので、“やってみたい”という気持ちこそが、最初の一歩になるはずです。
RDとして働く中で、なぜEBNが必要だと感じたの?
RDとして研究に携わるうえでも、科学的な根拠をきちんと理解し、説明できることが求められると実感しています。だからこそ、科学的根拠に基づいた知識をしっかり学びたいと考えています。
そして、私はアレルギー対応や離乳食支援にも関わっているので、EBNの視点は日々の支援業務にとても役立っていると感じます。
管理栄養士の新しいキャリアとしてのRDという選択肢
「研究」や「データ」と聞くと難しそうに思われるかもしれませんが、RDは管理栄養士のスキルや経験を存分に活かせる新しいキャリアのひとつです。上西さんのように、未経験からのスタートでも、仲間と一緒に学びながら成長していくことができます。
そんな上西さんから、RDに興味を持っている方へのメッセージ!
「未経験だから無理かも…」と思う気持ち、すごくよく分かります。でも、完璧じゃなくても大丈夫。興味を持った“今”がチャンスだと思います。ぜひ、一歩踏み出してみてください!
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