やりたいことが分からない管理栄養士さんへ|キャリアに迷ったときの考え方

管理栄養士として働いているけれど、「この先何をしたいのか分からない」と感じていませんか。
転職したいわけでも、今の仕事が嫌いなわけでもないのに、このまま同じ仕事を続けていいのか不安になることがあるかもしれません。「やりたいことが分からないから、この先のキャリアも決められない」と焦る必要はありません。この記事では、これまでの経験を振り返りながら、管理栄養士としてのキャリアを考える方法を紹介します
やりたいことが分からない管理栄養士は珍しくない
管理栄養士の資格を取得するときに、将来どんな仕事をしたいのかまで明確に決まっている人ばかりではありません。仕事を経験する中で、「人と関わる仕事が向いている」「細かい事務作業は苦手」など、自分の得意・不得意や、仕事に求めるものが少しずつ見えてくることもあります。
一方で、「やりたいことを見つけてからキャリアを考えよう」とすると、なかなか方向性を決められないこともあります。
「やりたいこと」が分からないときは、まずこれまでの経験に目を向けてみましょう。
キャリアに迷ったら「スキル・経験の棚卸し」から始めよう
「やりたいことが分からない」ときは、無理にやりたい仕事を探すのではなく、まずこれまでの経験を振り返ってみましょう。これまでの仕事や経験を振り返り、「何をするのが好きだったか」「どんなシーンでやりがいを感じたか」を整理することで自分の得意なことや興味のあることが見えてくる場合があります。
管理栄養士の場合、仕事を通じて栄養に関する知識が深まるだけでなく、さまざまなスキルが身についています。
例えば、栄養指導なら「相手の話を聞く力」「分かりやすく説明する力」、給食管理なら「多くの人と調整する力」「スケジュールを管理する力」などです。
「やりたいこと」だけを考えても思いつかないときは、まず自分がこれまで何を経験し、そこで何を感じてきたのかを整理してみましょう。
これまでの経験を整理して、次の選択肢を見つける
では、ここから4つのステップでこれまでの経験を振り返り、次の選択肢を考えてみましょう。
STEP1:これまで経験した仕事・経験を書きだす
現在の仕事だけではなく、転職前の職場、副業、アルバイト、学生時代の経験なども含めて書き出してみましょう。「献立作成や発注・在庫管理を担当した」「患者さんの食事内容を聞き取り、改善方法を提案した」など、できるだけ具体的に書くことがポイントです。
一見キャリアとは関係なさそうな経験も、後から自分のスキルや興味に気づくヒントになることがあります。
STEP2:それぞれの仕事で「できるようになったこと」を書く
書き出した仕事や経験について、「その経験を通して何ができるようになったか」を考えます。
栄養や食に関する知識だけでなく、コミュニケーション、PC操作、文章作成、教育、プレゼン、調整なども含めてみましょう。「当たり前にできるからスキルだと思っていなかった」というものが、実は自分の強みになっていることもあります。
STEP3:その中で「夢中になれたこと」「やりがいを感じたこと」を考える
できることが整理できたら、その中から「夢中になって取り組めたこと」「やりがいを感じたこと」「もっと伸ばしてみたいこと」を探してみましょう。同時に、「できるけれど、あまりやりたくないこと」も整理しておくと、仕事選びの参考になります。仕事として経験を積んできたことや、人より上手にできることが、そのまま「やりたいこと」とは限りません。「できること」と「好きなこと」を分けて考えることで、これまでの経験やスキルだけに縛られず、次の仕事を考えやすくなります。
STEP4:気になるスキルや分野から仕事を調べる
自分のスキルが整理できたら、それらに関係する仕事を調べてみましょう。「管理栄養士 求人」だけでなく、「ライティング」「研究」「教育」「商品開発」など、気になった分野やスキルを軸に検索すると、これまで知らなかった仕事が見つかることがあります。また、実際にその仕事をしている人の経歴や働き方を調べてみるのも一つの方法です。この段階では、「この仕事に転職する」と決める必要はありません。まずは選択肢を知ることを目的にしてみましょう。
気になる仕事は、「小さく始めて」みよう

ここまで整理すると、「少し興味がある」「ちょっとやってみたい」と思える分野が見つかるかもしれません。ただし、興味を持ったからといって、すぐに転職する必要はありません。
まずは本を読んだり、講座やセミナーに参加したりして、その仕事について知ることから始めてみましょう。可能であれば、副業や業務委託、ボランティアなどをして、実際に仕事を経験してみるのも一つの方法です。
実際にやってみることで、「思っていた仕事と違った」「意外と楽しい」など、調べるだけでは分からなかったことに気づくことがあります。やりたいことが決まっていなくても、気になることを一つずつ試していくことで、自分に合う仕事が見えてくることがあります。
やりたいことが分からなくても、キャリアは考えられる
やりたいことが決まっていなくても、これまでの経験を振り返り、できることや興味のあることを整理しながら、少しずつ選択肢を広げていきましょう。まずは「やりたい仕事を決める」のではなく、「気になる仕事を一つ調べる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。





