管理栄養士ライターはどうやって案件を取る?仕事獲得までの実例
ライターの仕事に応募するとき、ひかりさんが用意していたのがポートフォリオです。これまで執筆した記事に加えて、自己紹介や自分にできることをまとめ、応募時に企業へ送っていました。
管理栄養士ライターに興味はあっても、「実際に仕事はどこで見つけるの?」「どうやって依頼につなげるの?」という部分は、なかなかイメージしにくいかもしれません。
現在、管理栄養士ライターとしてさまざまな企業の仕事を手がけている落水陽香里(おちみず ひかり)さんも、経験を重ねながら少しずつ仕事を広げてきました。今回は、ひかりさんが実際にどのように仕事を探し、受注につなげてきたのかを伺いました。

ライターの仕事はどこで探す?
他社の案件にも挑戦してみようと思ったひかりさんが、まず行ったのがライターを募集している企業を探すことでした。記事制作を行う会社のライター募集に応募したり、求人サイトに掲載されているライター募集を探したりしたそうです。
「ライターを募集している会社さんには、結構問い合わせをしてみたり、応募したりしていました」
数多くの募集があるわけではない中でも、気になる企業を見つけたら応募する。そうやって、少しずつ外部の仕事との接点を増やしていきました。
応募するときに用意したのは「ポートフォリオ」
ライターの仕事に応募するとき、ひかりさんが用意していたのがポートフォリオです。これまで執筆した記事に加えて、自己紹介や自分にできることをまとめ、応募時に企業へ送っていました。
ひかりさん今まで執筆した記事をまとめたり、自己紹介や自分ができることをまとめた資料を一緒につけていました。それを見て返事をいただいたり、相手から問い合わせをしてくださったりしたこともあったので、ポートフォリオとしてまとめるのは大事だなと実感しました。
実績があるだけでは、相手に自分のことを知ってもらうことはできません。これまで何を書いてきたのか、どんなことができるのかを見える形にしておくことで、仕事につながるきっかけが生まれました。
初めて「自分の力で獲得した」と感じた仕事
ひかりさんにとって、特に印象に残っている仕事があります。それは、自分から応募した案件ではなく、ポートフォリオを見た企業から直接問い合わせを受けた、大手ドラッグストアのコラム執筆です。



それが本当に一番最初に、自分の力で獲得したと思えたお仕事で。感動するほど嬉しかった案件です。
その仕事は単発ではなく、その後も継続して依頼を受けているそうです。これまでの実績をまとめて外に見える形にしていたことが、新しい仕事との出会いにつながりました。
仕事獲得で大切にしているのは「相手の悩みを聞くこと」
仕事を獲得するためには、自分のスキルを伝えることも必要です。ただ、ひかりさんがそれ以上に意識しているのが、クライアントが何に困っているのかを聞くことです。



なるべくクライアントさんの悩みを聞いて、その悩みに合った提案をするようにしています。そういう提案ができた時は、お仕事獲得につながるなと実感しています。
「私はこんな記事が書けます」と一方的に伝えるのではなく、相手がどんな記事を必要としているのか、何を解決したいのかを聞いたうえで、自分にできることを提案する。ライターとして仕事を続ける中で、ひかりさんはこうした提案の仕方も身につけていきました。
SNS発信が得意じゃなくても、仕事を取る方法はある
ライターとして仕事を増やすためには、SNSで発信したり、自分を広く知ってもらったりする必要があると思う方もいるかもしれません。しかし、ひかりさんはSNSなどで積極的に発信することがあまり得意ではないそうです。



表に出るのが得意な方ではなくて、あまり発信はしていないです。
その代わりに力を入れているのが、企業への営業メールや問い合わせです。興味を持ってもらえた企業とはオンラインで話す機会をつくり、そこから仕事につながることもあります。ただメールを送るだけではなく、返信をもらいやすくするための伝え方も工夫しながら営業を続けてきたそうです。



私の性格的にはその方が合っているし、続けられるということに気がつきました。
仕事を獲得する方法はひとつではありません。SNSで発信する方法が合う人もいれば、企業へ直接アプローチする方が続けやすい人もいます。自分に合う方法を見つけ、それを続けることも仕事を広げていくうえでは大切です。
仕事の取り方が変わると、単価にも変化が
仕事の獲得方法が変わることで、報酬にも変化があったといいます。
ライターとして企業に登録し、そこから案件を受ける場合は、企業側が決めた金額で執筆することが中心でした。一方で、営業メールや問い合わせをきっかけに直接仕事を依頼されるようになると、自分から金額を提示できる仕事も増えていきました。



自分から金額を提案できるようになったり、提示していただく金額も上がってきているなというのは実感しています。
ライティングの技術を高めるだけでなく、自分で仕事を探し、提案し、クライアントとの関係を築くこと。その積み重ねが、仕事の幅だけでなく単価にもつながっていきました。
行動できるようになった背景には「書く自信」もあった
ひかりさんが他社案件への応募や営業に踏み出せるようになった背景には、ヘルスケアライティングの基礎を学び、記事を書くことへの自信がついたこともありました。
受講前は、参考文献の選び方やリサーチ方法に不安があり、他社の案件に応募することにも迷いがあったそうです。ヘルスケアライティングアカデミーで基礎を学んだことで、科学的根拠を確認しながら記事を書くための土台ができ、それが次の行動につながっていきました。


「自信がついてから」ではなく、行動しながら仕事を広げる
ひかりさんの話を聞いていると、仕事を獲得するために特別な方法がひとつあるわけではないことがわかります。
ポートフォリオをつくる。ライター募集を探す。応募する。営業メールを送る。相手の悩みを聞いて提案する。ひとつひとつは地道な行動ですが、それを重ねた先に継続案件や直接依頼が増えていきました。



自信がなくてもチャレンジすることが大事だと思います。やらないと本当に何も進まないので、とにかくやってみることが大切だと思っています。
管理栄養士ライターとして仕事をしてみたいと思っても、「まだ実績が足りない」「自信がついてから応募しよう」と考えてしまうこともあるかもしれません。
まずは、これまでの経験をポートフォリオにまとめてみる。気になるライター募集をひとつ探してみる。もし「応募してみたいけれど、記事を書くこと自体にまだ自信がない」と感じるなら、先にライティングの基礎を学ぶのもひとつです。
自分に足りないものが、経験なのか、営業する勇気なのか、書くための基礎なのか。そこを見極めて一つずつ動いていくことが、仕事を広げる一歩になりそうです。








