実例|やりたいことが分からなかった管理栄養士が見つけた働き方

「管理栄養士として働きたい。でも、何がしたいのかはよく分からない」。そんな状態から、少しずつ仕事の選択肢を広げてきた管理栄養士がいます。現在、特定保健指導の仕事をしながら、ヘルスケア分野のコラム執筆・添削、RD(リサーチダイエティシャン)の仕事に携わっている、中川麻奈美さんです。

麻奈美さんのキャリアをたどると、「管理栄養士として健康づくりに関わりたい」という思いは一貫しています。一方で、どんな形で関わりたいのかは、その時々で悩み、考え、試しながら変化してきました。

「やりたいことが分からない」と感じながら、麻奈美さんはどのように今の働き方にたどり着いたのでしょうか。これまでのキャリアを振り返ってもらいました。

管理栄養士 ヘルスケアライター 中川麻奈美
現在、フリーランス管理栄養士として活躍されている中川麻奈美さん。給食受託会社での勤務を経て、現在は特定保健指導やヘルスケアコラムの執筆・添削サポート、研究支援(RD)の分野に携わっている。
目次

管理栄養士として働きたい。でも「何がしたいか」は分からない

麻奈美さんは、管理栄養士として委託給食会社に10年勤務した後、結婚・出産を経て退職しました。仕事を辞めた後も、「管理栄養士として働きたい」「健康づくりに関わりたい」という思いはありました。ただ、「どんな形で関わりたいのか」までは分かっていませんでした。

栄養に関する自分の知識にも自信がなく、「このままでいいのかな」と感じていたといいます。

麻奈美さん

そんなとき、インターネットで情報を探す中で出会ったのがEBNラボでした。科学的根拠に基づいた栄養情報について学べることに興味を持ち、研修に参加しました!
やりたいことが決まっていたわけではなく、まず学び始めたことで、「私にも何かできることがあるのかも」と考えるようになった感じでした。

何か具体的な仕事を目指して学び始めたというより、学ぶこと自体が、自分のこれからを考えるきっかけになりました。

そして、EBNラボで学びを続ける一方で、麻奈美さんは自分がどんな形で健康づくりに関わりたいかを模索し、さまざまな活動や仕事にも挑戦していきました。

やってみたから、「違うかもしれない」にも気づけた

管理栄養士としての働き方を模索する中で、麻奈美さんが取り組んだことの一つが、妊婦さんやママを対象にした活動でした。実際に講座を開催したり、ブログでコラムを書いたりしましたが、やってみるうちに「これは本当に自分がやりたいことなのかな?」という疑問が出てきます。そこで、自分で仕事をつくることからはいったん離れました。

その後、興味を持ったのが子どもの食です。自身に子どもが生まれ、食事について悩むことが増えた経験から、子どもの食に関わる仕事を考えるようになりました。学校給食の仕事を始め、さらに「栄養士として子どもの食に関わりたい」と、大学で科目履修をしながら栄養教諭の免許取得も目指します。

ところが、学びながら考えていく中で、「健康づくりには関わりたい。でも、子どもにそこまでこだわらなくてもいいのかもしれない」と思うようになり、栄養教諭を目指すことはやめました。

そこで改めて「健康づくりに関われる仕事」を探し、始めたのが特定保健指導です。

妊婦さんやママへの活動、子どもの食、学校給食、栄養教諭を目指した学び、そして特定保健指導。興味を持ったことに挑戦し、時には方向を変えながら、その経験を通じて「自分は何に関わりたいのか」が少しずつ見えてきました。

「勉強したい」から始まったことが、仕事につながった

管理栄養士 ヘルスケアライター 中川麻奈美

こうしてさまざまな仕事や活動に挑戦する一方で、麻奈美さんが続けていたのが、EBNラボでの学びでした。興味を持った講座があれば参加する。最初から「これを仕事にしよう」と考えていたわけではなく、まずは自分が学びたかったといいます。

背景にあったのは、管理栄養士として働くうえでの自信のなさでした。「栄養や健康について聞かれたとき、きちんと答えられるようになりたい」「科学的根拠のある情報を、自分で調べて伝えられるようになりたい」。

そんな思いから受講したものが、ヘルスケアライティングの研修でした。もともとライターを目指していたわけではありませんが、学んだことをきっかけに、コラムを書く仕事に関わるようになりました。現在は、講師として他のライターが書いた記事の添削も担当しています。

もうひとつ、学びの先で出会った仕事がRD(リサーチダイエティシャン)という働き方でした。麻奈美さんは、RDという仕事そのものを知らなかったといいます。それでも、「こういう仕事があるんだ。やってみたい」と、直感に従って挑戦しました。委託給食会社で経験していた栄養価計算とは異なる方法に触れ、新しいことを学ぶ感覚で取り組んできたそうです。

興味を持って学んだことが、思いがけず仕事につながっていく。麻奈美さんのキャリアには、そんな広がり方がありました。

気づけば、仕事の選択肢が増えていた

現在は、特定保健指導に加えて、ヘルスケア分野のコラム執筆・添削、RDの仕事に携わっています。管理栄養士としてどんな形で健康づくりに関わりたいのかが分からなかった麻奈美さんですが、興味を持ったことを学び、実際にやってみることで、少しずつできる仕事は増えていきました。そして、一見バラバラに見えていた経験も、別の仕事で活かされ始めています。

たとえば、RDの仕事で食品成分表を使った経験は、栄養素についてコラムを書くときにも役立っています。また、コラムを書いたり添削したりする中で調べたことが、特定保健指導で対象者と話しているときに出てくることもあるそうです。ひとつの仕事で得た知識や経験が、別の仕事にもつながっていく。そうやって、できることの幅が少しずつ広がっています。

今後は、これまでの仕事を続けながら、自分自身でもコラムの仕事を獲得してみたいという麻奈美さん。今も、自分に合う働き方を探しながら次の一歩を考えています。

「分からない」なら、気になったことをやってみる

インタビューの最後に、こんな質問をしました。

「やりたいことは分からないけれど、何か変えたい。そんな人に、今の麻奈美さんなら何と声をかけますか?」

返ってきたのは、とてもシンプルな答えでした。

麻奈美さん

やりたいことが何かは分からなくても、気になったことがあれば、ひとまずやってみるのがいいと思います!

麻奈美さん自身も、そうやってここまで来ました。やってみたから、「違うかもしれない」と分かったこともある。学び始めたときには想像していなかった仕事につながったこともある。一度経験したことが、後になって別の場面で役立ったこともあります。

「やりたいことが分かってから動く」だけが、キャリアのつくり方ではありません。健康づくりに関わりたいという思いはあっても、その形がまだ分からないこともあります。そんなときは、少し気になるものに触れてみる。実際にやってみて、自分がどう感じるのかを確かめる。そこから次を考えていくことで、見えてくる選択肢もあります。

麻奈美さんのこれまでの働き方は、「管理栄養士として何かしたい。でも、どんな形が自分に合うのかはまだ分からない」と感じている人に、ひとつの実例を見せてくれています。

\管理栄養士として、これからの可能性を広げてみませんか?/

管理栄養士のオンラインコミュニティ「EBNラボ」では、
専門性を高める学びから、パソコンひとつでできる仕事や新しい働き方、
仲間との交流まで、さまざまな機会を提供しています。

まずは無料メンバーから気軽に参加してみませんか?

管理栄養士のオンラインコミュニティEBNラボへのメンバー登録はこちら

管理栄養士として、これからの
可能性を広げてみませんか?

管理栄養士のオンラインコミュニティ「EBNラボ」では、専門性を高める学びから、パソコンひとつでできる仕事や新しい働き方、仲間との交流まで、さまざまな機会を提供しています。

まずは無料メンバーから気軽に参加してみませんか?

管理栄養士のオンラインコミュニティEBNラボへのメンバー登録はこちら
  • URLをコピーしました!
目次